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還流独歩

講師研修 その1 2009.09.03

今日は企業家を支援する、ある会社の研修会に参加した。より優れた講師を目指す人のための講座で、全部で4回開催される。この会社とは、まだ1年半程度しかお付き合いがないが、パブリックスピーキングという、人前で話すための練習をする勉強会には、すでに何度も参加している。

建築士事務所を主宰する人は、どちらかというと、こういった企業家向けの研修に参加するということはまずないだろう。その中で一人、デザイン事務所を経営する方にお会いしたことはあるが、設計事務所に勤めている人に会ったことは一度もないし、多分、これからもないに違いない(笑)。

基本的に私は、こういったビジネス関連の会社との関係を持つこと自体、どちらかというと距離を置きたい性格であった。企業家セミナーなど、世の中にはたくさんある。しかし、設計事務所の運営も経営の一つであることは揺るぎない事実だ。設計事務所は確かに特殊な分野かもしれないが、一見、しっかりとしているように見えながら、経営にはとてもだらしない部分を持っていたりする。設計という名をつけているのだから、金銭的にもしっかりしていなければいけないはずだが、それが苦手な私は、これを書きつつ反省している。

良く言われるように、建築に携わっている人は、建築以外の世界をたくさん知っている必要がある。私はそれがあまり得意ではない。だから、自分の好き嫌いを超えてまで、その範囲を広める必要はないと思うが、やはり、どんどん外に出て行かないと、自分の世界も広がらないも事実だ。その一つとして、人前で話すための訓練を積むことは、自分にとって違う世界を広げてくれるはずだ。

笑われるかもしれないが、私は意外と人見知りをする。だけれども、その裏返しで直観力も大切にしたいと思っている。だから「これは何かある」という自分の中の「気づき」だけは逃さないようにしてきたし、その判断はいままで間違っていなかったと思っている。この講座もその中の一つだ。私のような人間でも、何か良い方向に変えることができるのではないかという淡い期待を込めて参加することにした。すぐには変わらないけれど、きっと自分の何かを変えて行けると感じた一日だった。

勘違いして欲しくないのだが、この研修は怪しいものではないし、特定の思想に入り込ませるという世界でもない。私は誰かに洗脳されることもないし、特定の宗教に染まることなどないだろう。どちらかというと、洗脳する側かもしれない(笑)。だから皆さん、心配しないで下さいね。研修の詳しい内容は、また別の機会にでも書きたいと思います。

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