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還流独歩

講師研修 その2 2009.09.11

今日は講師を目指す人のための研修二日目である。私自身は何かの講師を目指しているわけではないし、それを生業にしようも思っているわけではないから、この研修に参加するのは、講師や他の受講生に対しても少々気が引けるのだが、人前で話すための「カタ」のようなものを習得していても何の損はないし、むしろこれからきっと役に立つのではないかと考えた。

今日の講習は、これまでのように講師としての魅力をいかに習得し、それを人前で出して行くかということが中心ではなく、その内容は限りなく反対で、講習に参加している人たちを動かすための技術について学ぶことであった。その内容は、この場では簡単にまとめ切れないくらい深く、とても勉強になった。

まず研修というのは、講師が満足するものではなく、受講者が満足できるものでなければならないという、当たり前のこと学んだ。自分のことを考えるのではなく、すべて相手のことを考えて、その人の成長に対して深くかかわらなければならないのだ。自分をわかってもらうことが大切なのではなく、相手の期待度や満足度を高めることで、それが自分に大きく跳ね返って来る。

この研修を受けて、その昔、教育実習に行ったことを想い出した。そのときは、中学生に自分のことをわかってもらうなんて考えてもいなかった。それよりもむしろ、どうすればわかりやすい授業になるのかについてばかり考えていた。それはそれで、逆に広い視野に立っていなかったのかもしれないが、今日の研修を受けながら、そんなことにも想いを馳せることができるくらい充実した一日になった。

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