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愚痴 2009.09.18

ときどきお世話になっている会社から届くメール定期便に、面白いことが書かれていた。経営者の違いと給与所得者の決定的な違いの一つは、「愚痴」を言うか言わないかだそうだ。「愚痴」とは「言ってもしかたがないことを言って嘆くこと」である。経営者は愚痴を言わないことが多いけれど、給与所得者はその逆らしい。

確かに経営者は愚痴を言っている暇はない。それは自己否定でもある。言ったとしても、最後には前向きな方向の話でまとめる。一方、給与所得者は、どうしても愚痴が多くなるようだ。同じ会社の人と飲みに行き、そこに上司にあたる人がいなければ、愚痴が飲みのネタになることは決して少なくはないだろう。

自分の経験を想い出すと、そうだったかもしれないが、会社の人と一緒に飲みに行くのがあまり好きではなかった私は、酒の席で愚痴を言ったことはあまりなかったように思う。それはもしかすると自分では愚痴だと思っていなかった面もあるかもしれないが、会社への愚痴というより、頼りない自分自身に対する内向的な愚痴の方が多かった気がしている。

いまはどうだろうか。終わらせようと思っている作業が夜になっても終わらないときや、忙しいときに限って面倒な話が入ってくると確かに愚痴を言ったりすることもあると思う。でもそれは、どうすれば解決できるのかという前向きな気持ちと一緒に出て来るものだ。そう、こらからも愚痴らずに前進して行こう。

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