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還流独歩

再合流 2010.01.10

昨日のような話を書くのは恥ずかしいけれど、でも、気のおけない友人の誕生日に呼んでもらって、そしてケルシュビールを飲みながら、雑談に花を咲かせることができるというのは、つくづく幸せなことだと思う。

そんなことを感じながら、今日の飛行機の状況を確認していると、ドレスデン発の飛行機の出発が遅れるため、フランクフルトからミュンスター・オズナブリュック空港への乗り継ぎができないことがわかったと視察の方から連絡が入る。結局、今日も陸路での移動になり、ライプツィヒ経由で今日の宿泊場所の最寄駅まで来ることにしたという。

私は金曜まで続く移動の用意をし、スーツケースを持ってバスに乗り、駅の近くに停めてあったレンタカーまで行き、積もった雪を払いながら車を温め、そのすぐ近くのホテルに預けてある視察の皆さんの荷物を三つ取りに行き、車に載せて、夕方、ビーレフェルトという街に向けて出発した。

方角は金曜に向かった方向とほぼ同じである。ビーレフェルトに向かうに従って雪が降って来た。路面は軽い圧雪状態になっている。時間に余裕を持って出発したお陰で、合流までには少し時間があるので、一旦、宿泊先に立ち寄り、荷物を下ろし、自分のチェックインも済ませてから、20kmほど離れた合流場所の駅へ向かう。

ビーレフェルトの駅の周辺は郊外よりも雪が多かった。ただ、大きな混乱もないし、渋滞もしていないけれど、久しぶりに雪国に来たという感じがした。ほどなくして電話が入る。雪のため電車が遅れていて、到着が40分くらい遅れるという。駅の時刻版を見に行くと、どの列車も40分以上の遅れが出ている。

確かに駅の周りの駐車場が雪で埋もれている状況を見ると、電車も定刻に運行するのは無理なことはすぐわかる。待っている間、駅の売店で切手を買い、日本への郵便を投函したり、これからの行程を車の中で確認したりしていたら時間はすぐに過ぎた。無事、合流しホテルに向かう。

今日は、街の中にあるホテルではなく、郊外型の宿泊施設にした。ここのホテルを経営する母体は、1980年から90年代にかけて、テニスの世界で活躍したシュテフィ・グラフのスポンサーにもなったことがある。ホテルの隣りには、コンサートやスポーツといった催し物が開催できる小さなスタジアムも併設されていて、結構有名なホテルのようだ。

中にはプールとサウナも完備している。あいにく時間がなく、泳ぐことも汗を流すこともできなかったが、ホテル内のイタリアンレストランで夕食をとった。給仕してくれる男性も親切で丁寧だ。2種類の前菜を1皿ずつ頼んだら、それぞれ2皿ずつ、全部で4皿に盛り分けてくれた。主菜もワインも本当に美味しかった。

閑散期ということもあって、ホテル内で見かける人は少なく、とても静かである。雪の積もった池が見渡せる手入れの行き届いた部屋で、明日からの本格移動に備えて身体を休めた。

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