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還流独歩

スイス経由でバーデン・バーデンへ 2010.01.12

予定通り、8時過ぎに出発し、アウトバーン81号線を南下する。交通量が多い。標高が徐々に上がるが、雪が急に増えたりもせず、順調に車を走らせる。訪問先まで、2時間以上も余裕があるので、一旦スイスに入り、ライン川の滝を見に行くことにする。国境で旅券の確認のため、数分ほど止められたが、特に問題もなくスイスへ入国する。

ライン川の滝をより間近に見ようと、シャフハウゼン側に行くが、丘の上から下って滝壺に向かう展望台が工事中で入れず、仕方なく反対側のノイハウゼン側に回る。水量が少ないのか、それとも思い違いなのか、前回ここに来たときよりも、滝に何となく迫力がない感じがしたのは気のせいだろうか。15分ほど滞在したあとドイツ国境まで20kmほど走る。スイスを出るときは、そのまま素通りだった。

時間に余裕がありすぎて、数キロメートル手前にある給油所でまた若干の時間調整をして、打合せ先には予定通り12時に到着した。その会社の歴史と製品を展示した企業博物館を案内頂き、用意して頂いた軽い昼食を挟んで、14時から打合せに入る。ここでの会合も予想以上に順調だった。充実した意見交換ができたように思う。

記念撮影をして、16時過ぎに出発する。今日の目的地はバーデン・バーデンである。黒い森の中に点在する小さな街と細く折れ曲がる峠道を抜けながらフライブルグ方向へ走る。途中でティティゼーが見えてきた。その昔、ここにも何度か来たことを想い出した。雪もそれほど深くなく、速度は出せないものの、無事ホテルに到着した。

しっとりとした街を少し見ながら、ちょっとわかり辛い坂道の途中にある隠れ家的なワインレストランで夕食をとる。ワイン蔵の雰囲気を持つこのお店はいつ来ても心地良い。給仕してくれる女性も親切だし、料理もビールもワインも美味しいというのは、本当に嬉しいことだ。打合せと移動の疲れが少しずつ癒えて行く夜だった。

明日は、打合せが一つ入る予定だったが、先方の都合で取りやめになったので、完全な移動日である。

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