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還流独歩

建築と設備の中間領域 2010.02.03

都内にある某仏教系の法人が、新規に某施設を建設するので、その打合せに参加して欲しいとの連絡を知人の建築家から受けたのは、昨年の7月頃だったろうか。お盆の時期に建設予定地を見に行ったあと、9月に一度打合せに参加したが、諸事情により、それからしばらく時間が空いてしまっていた。今日は基本計画の概要に関しての、久しぶりの打合せである。

建築主が、パッシブ建築的な手法を盛り込みたいということで、今回、貴重な機会を頂いたのだが、私の立場は自分でもまだ良くわかっていない(苦笑)。大雑把に言えば、意匠設計と設備設計の中間であろう。先日、概念的な内容を示した絵の多い資料を提出しただけだったが、今日の打合では、建築主との意見交換する中から少し方向が見えてきた。

一般的な設計では、意匠/構造/設備という三つの専門家が、それぞれの役割を分担するが、私の専門は、建築を取り巻く光や温熱環境の「あり方」について、まずは建築的な手法を考え、それを補うような設備を融合させることである。だからといって何か難しいことを解析しているわけではなく、これまでの経験から、まずは直感的な思考を大切にするようにしている。

それが今回の設計に、どのように役立たせられるのかはまだ不透明だが、多様な物件の設備設計にとても詳しい方がいるので、私としては本当に心強く感じているし、今後の恊働を大切にする中で、何か新しい提案をしたいと思っている。

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