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還流独歩

マスクの効果 2010.02.19

今日はマスクの話です。マスクをする機会が多い方には失礼な内容なので、先に謝ります。申し訳ありません。

日本ではマスクをしている人が本当に多い。花粉が本格的に飛ぶ時期にはまだ少し早いから、マスクをしている人は、風邪を引かないように気をつけているか、あるいは風邪を人に移さないようにしているかのどちらかだろう。あるいは、乾燥から喉を守るために、マスクをしている人もいるかもしれない。

良く言われるように、海外ではマスクをするのは何らかの感染病にかかっている人が、他人への感染を防ぐためにするものであって、風邪を予防するためのものではない。毎年、花粉が飛ぶ時期になると苦しんでいる人にはとても恐縮なことなのだが、私はアレルギーがまったくないので、マスクをしたこともないし、ましてや風邪の予防のためにマスクをつけたことも一度もない。

それはさておき、私はこのマスクの装着に関して大きな疑問がある。疑問というより、風邪の予防のためにマスクをすることが、本当に感染予防に効果があるのかどうかについては、何の根拠もないのに勝手に懐疑的に思っているし、昨年、豚インフルエンザが世界的な大流行になりそうな傾向が出始めたときの過剰なまでの反応や対策に対し、動画媒体を見ながら苦笑を禁じ得なかった一人でもある。

そこで私は、可能であれば、ある一つの調査をしてもらいたいと考えている。それは、インフルエンザに感染した人で、マスクをしていなかった人と、普段からマスクを付けていた人の割合を調べることだ。普段からマスクをしている人が、していない人よりも感染の割合が低いなら、マスクはインフルエンザを予防する効果があると考えて良いはずだ。

でも、その割合がもし半々くらいだったら、マスクの効果は疑問視されることになるだろう。そして、万が一にでも、マスクをしている人の方が、感染率が高いというような結果が出たとしたら、これは大問題だ。マスクは風邪の予防に効果があるどころか、むしろウィルスを集める集塵機といっても過言ではないことになる。実際、そんなことはあり得ないだろうけれど。

こんな調査など、医療機関で簡単に調べられると思う。一日の中で、マスクを何時間していたとか、寝るときには外していたとか、そんな難しい分析は不要で、普段からマスクをしていたか、していなかったかの大雑把な方法で良いから調査して欲しい。もしかしたら、外出後の手洗いとうがいが一番効果的で、マスクの効果などなかったりするのではないかとも思っている。

風邪の予防のため、普段からマスクをしている方には甚だ失礼な内容になってしまったが、風邪を引いた人に、そんな質問を投げかけてみようかと考えたりもしている。そこで最後にもう一つ質問がある。マスクをしているのに風邪を引いてしまった人は、マスクを製造する会社に文句を言ったり、提訴したりはしないのでしょうか(苦笑)?

加筆訂正:2010年2月28日(日)

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