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還流独歩

始業開始時間 2010.03.25

会社に勤める人や組織の中で働いている人には始業開始時間というのがある。物販や飲食、商業施設には開店時間があるから、普通はその前に出勤することになるだろう。アルバイトだって何時からと決まっているから、人は皆、決められた時間に遅刻しないように勤め先へと向かう。もちろん私もそうしていた。

でもいまは始業開始時間というものがなくなってしまった。朝早く起きようが、昼過ぎから作業を始めようが、それは自分で決めるだけである。叱ってくれる人もいない。その一方で、始業開始時間という縛りがないことは、世間一般に対して何となく申しわけない気持ちがある。だから悠長な気持ちではいられないし、比較的集中できる午前中から午後の早い時間に作業をしている。

そんなことを考えていたら、時差出社(フレックスタイム制)を思い出した。いままで始業開始時間がないことに何となく後ろめたい気持ちがあったけれど、私は単にコアタイムのない変形労働時間制を一人でやっているに過ぎないということに気づいたのである。そう思ったら、何だか気持ちが少しすっきりした。

とはいえ、タイムカードで自分を縛るというのも案外悪くないのかな、と最近になって思ったりしている。

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