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還流独歩

ベルトを締めて東京へ 2010.06.02

ベルトというのは、飛行機のシートベルトのことである。私は機内で座っているとき、必ずシートベルトを着用している。飛行機が離陸して、巡航に入る際にシートベルト着用のサインが消える。それと同時にシートベルトを外す人がいる。別に外しても構わないのだから、私がとやかく言うことではないのだが、私は絶対に外さない。外さない理由は、いつ飛行機が乱気流に巻き込まれて怪我をするか分からないからだ。そんな事故が起きたという話は本当に良く聞く。

幸いにして、私は本格的な乱気流を体験したことはないけれど、いつだったか、ミュンヘンかウィーンに向かっている飛んでいるとき、直下型地震かと思うような突き上げる揺れを受けたことがある。それはほんの一瞬の出来事だった。私は機内の真ん中あたりに座っていたので、前の方から配られ始めた飲み物が私のところまでは運ばれていなかったことが幸いしたのだが、前の方の人はテーブルに置いてあったカップが飛び上がり、飲み物が服にかかってしまった人もいた。

そんなわけで、今回もシートベルトはいつも締めたまま東京へと向かった。最後尾の窓側二列席の隣りが空いていたので、快適な時間を過ごすことができた。

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