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還流独歩

人生見切り発車 2010.06.08

何か新しくものごとを始めるとき、人は十分な準備をしようと努力する。でも完璧な準備が整っているということは少ないに違いない。そう思うと、人生の中の多くは、見切り発車なのかもしれないと感じるようになった。

それを貨物列車に例えるなら、必要なすべてを乗せ込んで発車できなくても、不足分はどこか途中の駅で積み込ばいい。最初からすべてを積み込んで発車する必要などない。

でも、そんな悠長な考えだと、時間だけが過ぎて何も積み込めない可能性も大いにあるし、積み込んだものが間違いとうことも出て来るかもしれない。でもそれで良いと思いたい。

積み込むものは、人によって違うとは思う。そのためには停車しなければならないときもあれば、速度を落としつつ徐行の状態でできるかもしれない。あるいは高速で走っているときに、強引に乗せる場合も出てくるだろう。

必要なときに必要なものが新たに加わりつつ、ずっと走り続けられるのなら、多分、それがきっと一番素敵なことではないだろうか。

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