原文と掲載文の比較 その1 2010.07.17
以前にも書いたが、朝日新聞のウェブサイト版にある「世界のウチ」というコラム欄に、年に数回ほど拙稿を掲載して頂く機会を得ている。初めて書かせてもらったのが2005年の8月だから、もう5年近く経った。そして今週の7月14日(水)に今年3回目のコラムが掲載された。これで通算10回目程度かと思っていたのだが、念のため確認してみたら、もう16回目になることがわかった。
ところで、これまでの経緯を見ていると、入稿した原稿が一字一句そのまま掲載されることが多かった気がするが、加筆訂正されることもしばしばあったように思う。新聞社のコラムだから仕方のないことだろう。文章として求められるのは、硬い表現を使わず気軽に読める内容であること、そして説明調にならず、海外での様子が実感できるような展開が必要となる。僅か1000字とはいえ、それらを考慮しながら
一方、私は説明っぽい文体になってしまうことが多いので、気をつけるようにしてはいるのだが、軟らかい文章にしつつ、くだけ過ぎないようにするのは、そう簡単ではない。少し調子に乗った表現を使っても嫌みにならない文章を書ける人が羨ましい。今回は仮原稿の指摘事項が多かったため、入稿に際して大幅に書き換えたのだが、いつものように、また硬い文章になってしまった。
掲載された文章を読むと、さらに加筆されている。自分の文章がどうだったかは正確には思い出せないものの、違っている箇所はだいたいわかる。文章を書くことを生業としている方に文章を直してもらっているのだから、私としては勉強させて頂くつもりで、私の原文と編集部に加筆訂正して頂いた掲載文をここで比較してみようと思う。
その2へ続きます。