子供部屋熟孝 その1 2010.08.09
建築主と子供部屋について最後の詰めを行った。小学生の女の子と、幼稚園に通う男の子がいるから、子供部屋は2つあるのが望ましいとは思う。しかも同じ大きさで、間仕切りもしっかりできるなら、それが最良なのかもしれない。でもやっぱり考えてしまう。きちんとした子供部屋が本当にあった方が良いのかどうか、私は自問自答を繰り返す。
私自身もそうであったように、子供はやがて成長し、だいたいどの家庭でも、20歳前後で自宅を出て行くのが普通であろう。幸いにも私は、実家を新築する際に6畳の部屋を与えてもらった。それにはとても感謝しているが、私が実家にいたのは約6年間でしかなかった。実弟にも同じ部屋があったが、彼は家が建ってから僅か5年で出て行った。
子供部屋があったことが良かったかどうかは、実は私自身もわからない。新築なのだから、子供部屋を与えてもらって当たり前だという気持ちもあったとは思う。でも、なかったらなかったなりに、どうにかできていたかもしれない。子供というのは、与えられた環境の中で意外と柔軟に対応できたりするものなのだ。
子供部屋というのは、居間や台所、寝室などと違って、将来に亘る不確定要素が確実に多い。子供が将来どうなるか、ほとんどの両親はわからないだろう。高校で出て行く子もいれば、社会人になっても実家住まいということもあるはずだ。子供が二人いたら、二部屋あることは理想だが、それが最良の答えなのだろうか。
その2へ続きます。