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夕方の便で、千歳に飛ぶ。土曜のこの時間は、空港内は混雑しているけれど、札幌行きにはかなり空席があるようで、搭乗口にもそれなりに人はいるものの、一か月前の8月上旬ほどの混み具合ではない。飛行機は定刻通りに出発した。

例年、お盆の時期を過ぎると急に秋らしくなり、9月に入ると暖房が必要になるくらい気温が下がる日もあるのだが、今年はまだ気温が高く、夕方を過ぎても半袖で過ごせるくらい暖かい。有難いような変な天候である。

いつも思うのは、北海道は飛行機にさえ乗ってしまえば本当に近いということだ。仕事や観光で行く人もたくさんいるから、羽田空港からは一日何十便も飛んでいる。しかも飛行時間はわずか90分である。

北海道に行きたいと思っても、なかなか行く機会がない人には失礼な話なのだが、郷里が千歳空港から車で30分くらいのところなので、いつも気軽に往復している。だから北海道へ行くことの有難みなど何も感じなくなってしまっているのだろう。