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東京へ戻り、羽田空港から成田空港まで行く電車に乗って日本橋へ向かう。某百貨店に行き、地下の食品売り場で日本茶を購入する。土曜から始まる建築視察の際に、訪問先に渡すお土産である。日本茶は軽いし、かさばらないので、お礼の品としては都合が良い。味も大切とはいえ、包装が日本を感じさせるものであれば十分だともいえる。たくさんある中から選ぶのは難しかったが、包みに和紙のような素材が使われていて、凹凸の陰影が奇麗なお茶があったので、それに決めた。

平日の百貨店に行くことはほとんどないけれど、景気が良くないと言われつつ、それなりに人が来ているものである。特に地下の食品売り場は、私よりも上の世代の方で混雑している。しかも暑い。東京は暖かいから軽装で戻って来たが、荷物が重いし、人を避けるのも大変なので、日本茶を買うだけで汗をかいてしまった。地下の人ごみから外に出ると涼しい風が心地良い。これで懸案のお土産は揃った。あとは最終調整と出発の準備である。