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還流独歩

朝食が夕食 2010.12.17

冬至を前にして夜明けの遅い日が続いている。先日行ったウィーンはドイツよりも東なので、日が昇るのが少し早く感じられたが、ケルンへ戻って来ると朝が遅いことを実感する。

ここ数日、日本時間の午前に合わせられるように、日付が変わった深夜に作業をしている。そのあと仮眠を取るような状況なのだが、明るくなるのが遅いので、睡眠時間が意外と取れていたりするようだ。

ドイツに初めて来たのは確か10月だった気がする。もう13年くらい前の話だろうか。そのときに小さな宿で朝ご飯を食べたのだが、暗い食堂での朝食は何だか夕食のように感じられた。

ろうそくがいくつか灯る食堂には、出張で来たと思われる男性が一人で静かに朝食をとっていた。パンにナイフを入れる音さえも近くに聞こえて来る、実に静かな空間だった。そこで食べた朝食は夕食のようだった。

午後になって雪がまた降り始めた。静かな時間が過ぎて行く。

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