理念 建築 略歴 連絡
文章 視察 還流独歩 大福企画
還流独歩

構造見学会 2010.12.26

7時過ぎ、再び室蘭へ向かう。今日は10時から15時まで構造見学会が行われる。この現場は長期優良住宅の補助金を得ることが確定しており、その一環として、構造体が見える段階で現場見学会を開催しなければならないのである。とはいえ、年末も押し迫った最後の日曜に、どれくらいの人が来るのか大いに疑問だし、工務店さんの話によると、家づくりに強い関心のある方が、数組ほど来る程度らしい。

室蘭に向かう道は数日前と正反対だった。苫小牧までは道路の雪が少ないのだが、太平洋が近づくにつれて逆に雪が多くなった。国道36号線と平行に走るバイパスも雪が積もって滑りやすい。陸橋を越えた先の交差点では止り切れず焦った。ABS/車輪滑走防止装置が装着されているが、極端に滑る路面では、ABSがすぐに作動してしまって余計に滑る気がするのだ。むしろ自分が行う細かな制動の方が短い距離で止れるように思う。何事も機械を過信するなかれ。

室蘭は昼過ぎから雪が舞い始め、風も強くなった。恥ずかしながら、結局のところ構造見学会には誰も来なかった。工務店さんも説明の資料や壁の断面模型などを準備をして来てくれたのだが、一人も来て頂けなかったのは残念である。もっとも、時期や天候を考えると仕方ないだろう。むしろ、多忙な建築主に来てもらい、内部を一通り確認をしてもらえたので、新年の作業を潤滑に進めてもらう上で良い機会となった。皆さんに感謝である。

« »