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還流独歩

小田急線 2011.01.13

東京に住む人ならおそらく大抵の方が知っていると思うが、小田急線には急行がたくさんある。「快速急行」「急行」「多摩急行」「準急」「区間準急」。「急」がつく電車が5種類だ。東京に出て来て初めて小田急線を利用したとき、どの電車がどこに止まって、どこを通過するのかがわからず、大袈裟ながらも目眩(めまい)がしたものだが、いまも「急」がつく電車がどのように運行されるのか正しくは理解できていない。

そこで今日、ホームにある路線図を真剣に見たら、いま書いた順に停車駅が増える「らしい」ということがわかった。つまり「快速急行」が最も停車駅が少なく、「区間準急」は「各駅停車」とほとんど変わらないのである。それは何となくはわかっていたが、ようやく少し理解することができた。私は小田急線沿線に住んではいないが、利用するたびに、「急」がつく電車をもう少し減らすか、わかりやすくしても良いのではないかと思う。

でも小田急線が「急」にこだわるのは、小田「急」だからかもしれない。例を挙げると、「区間急行」とか「多摩準急」は許されても、「区間快速」とか「多摩快速」といった名称は避けなければいけない可能性がある。ならば「特急」を入れて「快速特急」とか「準特急」などもあり得るのではないかと思うが、小田急の中では特急といえば「ロマンスカー」が不動の地位を確立しているから、急行が特急に格上げされることはないのかもしれない。

話は若干ずれるが、東京急行にも「急」がついているのに、小田急ほどのこだわりはないようだが、その東急が、田園都市線に早朝限定で「準急」を導入したとき、小田急の真似かと思った人は多いに違いない。他には、京急にも「急」が付いているが、こちらもまた複雑過ぎてわからない。それはともかく、いま工事が進められている小田急線の複々線化がさらに進めば、運行状況も変わって来るのではないかとは思うので、これからも小田「急」の変化に注目したいと思うのである。

加筆訂正:2010年2月5日(土)

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