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還流独歩

集中力と空腹感 2011.02.06

その昔、「ながら族」ということばがあった。ラジオや音楽を聴きながら勉強や仕事をする習慣の人のことを指す。いまも使っているのかもしれないが、あまり耳にしないように思う。他にも、新聞を読みながら、あるいはテレビを見ながら食事をするという行為も、この「ながら族」にあてはまるのではないか思うが、そのことばには、本来なら集中しなければならないことを優先すべきでありながら、それを阻害させることを意図的に併せて行うという無駄とも思える行為を指摘したものである。だからテレビを見ながら仕事をする、といったことにあてはめるのが正しい。

とはいうものの、本当に集中しているときには、例えばラジオや音楽を聴いていても、実際には聞こえていないと思う。文章を書いているときや、何かに真剣に取り組んでいる間は、ほんの一瞬かもしれないが、外界からの音は遮断されているはずだ。ただ、集中する時間は、連続で長く続くものではなく、30秒ほど集中したら、1分くらいは間があって、また集中するというように、どうも短い間隔を空けて断続的に継続されるのではないかと思う。しかも、静かだから集中力が続くというわけでもなさそうだ。

最近になって感じるのは、頭を使うとお腹が空くのが早い気がする。調べてみたら、脳の活動を維持するのに最も重要で唯一の栄養源はブドウ糖だという。それは血液の血糖値と大きく関係しているようだ。普段から、頭をよく使っているのかどうかわからないが、いろいろなことを考えるとき、脳ではブドウ糖をたくさん消費するので、血糖値が下がると同時に空腹感を覚えるという。そういうときに甘いものを適度に摂ると良いという理由が再認識できた。一日に集中できる時間は限られていると思うが、作業にも減り張りをつけて2月を乗り切りたいと思う。

加筆訂正:2011年7月21日(木)

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