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還流独歩

冬晴れ北海道 2011.02.21

羽田空港を朝7時に発つ便で千歳に向かうため、5時過ぎに日本橋から空港行きの快速電車に乗る。駅は閑散としているが、到着した電車は始発なのに空いている席が見つからないくらい微妙に混んでいる。運良く座れたと思っていたら、半分くらいの人は東銀座で降りて行き、車内は急に空いてしまった。そして品川からまた人が乗って来た。

朝6時前の空港は人がそれほど多くはないものの、搭乗手続き場に近い土産店は開いているし、羽田を6時台に出発する便もかなりあるから、それなりに人がいるものだ。飛行機は定刻に出発した。いつもは移動中に作業をするのだが、夕べはほとんど眠れなかったこともあって、飛行機の中で久しぶりに熟睡してしまった。

千歳は快晴で、気温は低いものの気持ち良い青空が広がっている。今日は高速バスで某市役所に向かう。空港で乗車したのは私を含めて3人だけだ。利用客が多い時間帯もあるのだろうけれど、途中乗車も途中下車もなく、ほとんど空気だけを運ぶ高速バスは、冬の日射しを浴びながらひたすら走り続けた。

市役所での諸手続きはわずかの時間で終了した。そこから電車で移動して現場を確認する。外部や内部を見ていると、いろいろな思いが交錯して、複雑な気持が入り乱れる。竣工前の最後の追い込みで、内装工事と電気工事の方が何人も入っている。大きな開口部から差し込む西日のお陰で、ストーブを焚かなくても良いくらい室内は暖かい。

2月も半ばを過ぎ、まだ寒いものの、近くの畑では融雪剤の散布が始まった。これから何度か雪が降るとは思うが、春の陽気が感じられる一日であった。

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