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還流独歩

最終調整 その2 2011.02.28

2月も今日でお終いである。朝8時半過ぎに現場に入り、竣工前の最後の作業を行う。といっても、私が何かをするわけではないのだが、「終わりよければすべて良し」という諺があるように、最後の締めのときには細かな判断が求められることが多いので、現場に張り付いているべきだと勝手に思っている。

残りは給排水設備工事の接続と確認の他、建具の手直し、軋(きし)む階段の床下補強、食器洗浄機の設置で一旦解体したアイランドキッチンの側板の補強と塗装直し、その側板にコンセントの追加、電気温水器の作動確認など、部分的なものばかりだが、それもまた大切な作業である。

現場で対応してくれる方は皆、とても気持の良い人ばかりで、私も気持的に軽くいられるのが有難い。それぞれが分離の作業でありながら、互いの進捗状況を気遣いながら作業を進めて頂けることは小さな現場であっても、とても大切なことだと思う。

そして一番最後の作業は、水廻りのコーキングである。洗面器と壁の隙間などを埋めるシリコン系の白い充填材で、簡単に言えば固い歯磨きのようなものだ。適材適所ということばがあるように、隙間を埋める充填材は必要だと私は思うのだが、かといって、すべての場所に施すべきなのかについては、意見が分かれるかもしれない。

二階の洗面台については、壁と洗面器の間をコーキング処理するのは避けたかったが、いろいろと考えて、お願いすることにした。それ以外はほぼ終わり、明日の引渡までに作業を終えることができ安堵である。

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