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還流独歩

不穏な日曜 2011.03.13

不穏なのは、私よりも日本にいる人たちの方だろう。それはわかっているが、遠く離れていても気がかりである。電話回線にも負担をかけないようにと、無理な電話を日本にかけることもしていない。週末ということもあって、日本からもメールが頻繁に来るわけではないが、それでも状況を知らせてくれる人がいるのは有難い。

私が出発を3月11日(金)にしたのは、明日14日(月)と15日(火)に、視察同行の仕事を頂いたからである。土日の便は満席に近く、私の安い航空券では乗れないので、金曜日に東京を発つことにしたのである。どういう因果かわからないが、実は視察に来られる方も、私と同じ便でドイツに出発したのだった。

ケルンは昼間の気温が意外と高く、少しずつ春が訪れているのがわかる。でも気持は晴れない。前回、ケルンを離れるときに整理できていなかった書類をまとめたり、先日お世話になった方々に手紙を書いていると、一日が過ぎるのがとても早い。日曜なのに、落ち着かない時間が過ぎて行った。

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