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還流独歩

ケルン散策視察 2011.03.14

朝9時前に、大聖堂脇の宿泊先へ行く。夕べ、ストックホルムから先に到着した方と、今朝、フランクフルトから移動して来た方が、ケルンで全員集まった。今日はケルン市内の視察を行う予定だが、地震の影響が極めて大きいことから、日程を繰り上げて帰国する方向で行程を調整し直すことになった。

日本へ電話をしつつ、まずは大聖堂を視察し、旧市街を抜けて、ライン川港湾再開発地区へ向かう。通常なら、不動産物件の内観視察といった公式訪問をするのだが、視察が急に決まったこともあって、今回は調整が上手く行かなかったのが残念である。その分、今日は徒歩と市電、ときにタクシーを使うという、とてもゆっくりとした行程となった。

ライン川沿いの港湾地区は「ライナウハーフェン」と呼ばれている。南北方向に2km弱もある再開発で、新旧の建築が混在している。長くそのあとケルン市内の南部を抜け、昼食を挟んで博物館を巡る。夕方に、車の乗り入れを禁止した住居団地「シュテルヴェルク60」を視察する。そこに住む友人が、少しだけ案内してくれた。これだけで一日が過ぎて行く。

視察しながら、日本と連絡を取り合っていると、交通機関の乱れなどもあり、自宅待機をしている人もいるので、すぐには帰国せず、行程を変更しない方が良いのではないかという返事が返って来た。日本の旅行会社とも協議して、結局、帰国の日を数日早めることで折り合いがついた。すぐに帰国するの案と、行程通りのちょうど折衷案である。

僅か一日だったが、同行の機会を頂けて感謝である。

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