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還流独歩

BREEの対応 その1 2011.04.05

先日、Rimowaのことを書いた。今日はBREEについてである。

昨年、ケルンで買った鞄を修理に出した。肩から掛けられる以外に、リュックザックのように背負えるようにもできるようになっているのだが、肩掛け部分と鞄との接合部の縫い目が甘いために、そこが抜けかけているのだ。片側はほとんど取れそうな状態で、反対側はまだ大丈夫だが、若干ほつれ始めているから、そのうち同じ状態になるに違いない。

修理を出しに行ったときに、買ったときのレシートか、あるいはカードで買ったときの引き落としの照合番号があれば保証が効くと言われた。レシートはあいにく手元にはないので、家に帰って銀行口座の履歴を調べてみたら、買った日付と引き落とされたときの照会番号が出て来た。それを持って夕方、先日鞄を預けたBREEに向かったのである。

お店にいた女性に、「先日、鞄の修理を依頼したが、まだ保証期間内であることを示すものがなかったので、今日、引落し番号されたときの照会番号を持って来ました」と伝えた。でもなぜだか良く理解してもらえない。私も勘違いしていて、銀行口座に明記されている店舗は、いま修理を依頼しようとしている店から500mほど離れた違う店舗だということもわかった。

対応してくれた女性は、私が鞄を購入した店に電話し、概要を伝えてくれている。そして次第に状況がわかってきたらしく、その会話を聞きながら電話の脇で頷く私を見て大笑いを繰り返した。客の前でも遠慮のない態度をするところなど、いかにもドイツ的対応である。そして、電話を切った彼女は私の目をしっかりと見つめて言った。「新しいのと交換します」。私は一瞬固まった。

加筆訂正:2011年12月10日(土)

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