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KfW銀行の建築助成制度 2011 2011.05.13

KfWドイツ復興金融公庫(以下、KfW銀行)は、ドイツの国営金融機関で、第二次世界大戦後の産業経済を復興させるために1948年に設立された。現在は開発途上国援助や海外投資の他、ドイツ国内においても、建築の分野において機動的な融資を実施している。

以下は、今年の3月に改訂された新しい融資に関する概要である。

KfW銀行は、断熱性の高い住宅の建設や断熱改修に対し、これまで幅広い助成を行ってきた。2011年3月1日には、戸建てや集合住宅の所有者に対する援助策を再改訂し、これによるさらなる成果が期待されている。

KfW銀行の助成対象は、エネルギー効率を上げるための改築、それに該当する新築物件、および住居内部の改修である。今回の改訂にあたって最も重要な改善点は以下の通りである。

▼3月1日から、補助金と低金利の融資が受けられるエネルギー消費を抑える改修支援を再開している。

▼3月1日以降は、住居に関わるすべての支援策において、融資の返済期間が終了するときに一括して返済が可能な「満期時返済融資」についても申請を受け付けている。これにより、のちに満期を迎える建築積立て資金、生命保険、もしくは定期預金等を融資額の返済に充当するができる。

▼改修工事のみの対象となるが、その工事において、エネルギー消費等に関する助言をした者が現場監理を行なった場合、その監理費用の半分にあたる50%を補助金として申請することができる。ただし最大額は2,000EURである。

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