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還流独歩

雑多な一日 2011.05.18

今日は何だか近所をよく動き回った一日だった。早朝に日本からのメールを確認し、何通か返信をしたあと、洗濯を済ませ、バルコニーに干してから、締切間際の原稿を二本仕上げ、早めの昼食を摂る。そのあと、ビールの空瓶を近くの酒屋に返しに行き、ビールは買わずに空瓶代だけを返してもらうついでに、少し世間話をして、そのまま今度はワインの空瓶を再利用のコンテナに捨てに行き、歩いて15分程のところにあるレンタカー会社で車を予約し、また近くまで戻ってクリーニング店に出してあった冬物を受取った。

そのあとは部屋の掃除である。掃除機をかけ、ロフトの床も含めてすべて水拭きをし、浴室も洗面台も流しも、一通り奇麗に仕上げた。何度も書いて来たように、日本とドイツのどちらからも出発するときには必ず掃除を行なっている。自分の空間だから、どのような状態で出かけても構わないのかもしれないが、私の中では一つのけじめのようなものだから、どうしてもそうしないと気が済まないのである。でも、普段から掃除をしている人にとっては実にくだらないことかもしれないと思う。

時間はあっという間に過ぎ、夕方、お土産を買いに出る。といってもチョコレートが大半だ。毎回、スーツケースに入るのか心配になるのだが、だいたい、いつも目見当で買った分は、そのほとんどが入ってしまう。かさばる冬物が多いときや、それほど荷物が多くはないときは、お土産の量もそれに合わせて増減できるようになってしまった。そしてビールの空瓶を返しに行った酒屋にまた立寄り、ケルシュビアの小瓶6本入りを買う。実にくだらないことだが、2本は今晩用で、2本はお土産、残りの2本はケルンに戻って来たときの安着祝いのためである。

それからまたメールや仕事関連の作業を済ませたあと、荷物のまとめにかかる。明日は9時には出発したいので、必ず今日中に終わらせておきたい。ジャケットなど、しわが気になるものは、出発する直前にたたむのが良いのかもしれないが、入れなければならない荷物が片付かないまま外に出ていると気持が落ち着かないので、衣類も書類もお土産も全て入れ込んで、スーツケースを閉じられる状態にした。ここまで来ると気分が実に軽くなるし、荷物が奇麗にまとまっているのを見るだけでも自己満足してしまう。

そんなことはどうでも良いことなのに、スーツケースの中身の割付が気になるのだ。やや神経質な面があるのだとは思うが、実は秩序だてられている状態が一番荷物が良く入るのである。ただそれだけのことだ。スーツケースを一旦閉じて持ち上げてみた。だいたいの予想で28kgくらいだろうか。かなり重いが、この感じだと30kgまではないと思われる。これもまた実にくらだないが、明日の計量が楽しみである。そんなことをしていたら、一日が過ぎてしまった。夜の南の空に、ほぼ満月に近いおぼろげな月が浮かんでいる。

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