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エアバスA380搭乗記 その2 2011.05.20

そこからエアバスの搭乗口までは実に遠かった。第一ターミナルのAからCへは、端から端への移動になることを今回初めて知った。しかも、普通は最初に手荷物検査があるのに、Cへ行くには、出国手続きを先に行なうのである。陽気な係官からは、滞在していた期間を訊かれただけで何の問題もなく通過した。しばらく歩くとようやく手荷物検査場が現れた。ここまで来るのに、Tシャツでも汗をかいてしまった。旅券と搭乗券を再度確認してもらって、ようやく搭乗口に着いた。A380はすでに駐機しており、上下二段に別れて機内食が搬入されているところである。実に背が高い飛行機だ。

ここでようやくエアバスの話になったのにもかかわらず、実に白けてしまう話で恐縮なのだが、私はA380にそれほどの興味はない。一度くらい乗れたら良いかとも思っている程度だ。ただ、私なりに感じたことがあるので、それをまとめておこう。まず、成田ーフランクフルト間は、一階がエコノミーで、二階がビジネスクラスとファーストクラスである。言うまでもないが、つまり二階建て飛行機である。他の航空会社では、席の配列が違う場合もあるらしいが、ルフトハンザの場合、一階席はすべてエコノミークラスだ。

私はまったくもって安い航空券なので、階段は使わず、そのまま平たい通路を通って機内へ入る。座席は3-4-3列だ。おそらくこれまでの機種より幅が広いのではないか思うのだが、実際のところ良くわからない。最初は中央4列席の通路側を予約していたが、窓側3列席がすべて空いているところがたくさんあったのでそちらに移動した。中央に座れば両側の席が使えて実に便利である。座席に前にあるモニターも大きく、手で触れていろいろな番組なども楽しめるようになっているが、普段は航路図を見るだけの私にはそれほど魅力を感じない。

それよりも何も最も大きな問題は、座席に電源がないことだ。これはA380としてはいただけないだろう。事前にウェブで調べたときには、各席に電源があるようなことが書かれていた気がするのだが、私のまったくの勘違いだった。これは予想外である。これだけで何だか少し高揚していた気持が半減してしまった。もしかしたら、他の航空会社によって仕様が違う可能性もある。私のPCのバッテリーは、7時間くらい持つから良いとはいえ、画面を暗くして作業しなければならないので、何だかとても残念である。

駐機場を離れたエアバスは重そうに動く。しかも路面の凹凸を感じると翼も大きく揺れる。それを見ていたときに一つ面白いと感じたのは、離陸する前にフラップを下げることだ。普通の飛行機であれば、離陸のときには速度を高めることで揚力を大きくし、逆に低速となる着陸時には翼の後ろを下げて揚力を引出すのだと思うが、機体が重いA380は離陸時にフラップを下ろしたまま飛び立つらしい。つまりある程度の抵抗を受けつつ、それを揚力に変えて離陸するようだ。そしてしばらく上昇したら通常の翼に戻ることがわかった。

それ以外で気がついた点は何だろうか。少し細かなことになるが、尾翼の上に付いているカメラからの映像は意外と面白いと思う。実際、ずっと見続けるわけではないが、中央の機体と左右に広がる翼を見ると、何だか鳥に乗っている気がする。これは座席の前のモニターだけでなく、中央列の前方や天井から吊り下げられたモニターにも映し出される。他にも飛行位置や、着陸までの時間等を示す航路地図がまた凝っていて、現在、飛行している地上部分の土地の形状や、A380を中心として飛行地区を俯瞰できる画像も見られるようにもなっている。

機内食は、いたって普通である。今日は、焼鳥ご飯か、牛肉の幕の内弁当が選べるようになっていたが、私の席に運ばれて来るまでに、牛肉はすでになくなっていた。そのお詫びとして、おにぎりが一個追加された。この少ない旅客数で牛肉が先になくなるとはとても思えない。これは最初から焼鳥ご飯とおにぎりしか積んでいなかったに違いない!と勘ぐったりしてみた。実際、そんなことはあり得ないだろうし、エコノミークラスのやや後方に座っていたから、牛肉は先に売り切れたに違いない。それで、改めて食事の前に配られたメニューを見てみた。

加筆訂正:2011年6月24日(金)

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