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還流独歩

雨のち雨で微暖房 2011.06.20

ここ2週間程、ドイツは不安定な天候が続いている。4月には気温が28℃くらいまで上がり、イースターの連休も好天に恵まれたのだが、6月に入ってからは、曇りや雨の日が多くなった。晴れても長続きせず、太陽を見る日が少ないように思う。夏至が近づいて来て、夜になっても明るいからまだ許せるものの、油断して太陽を浴びる機会を逃すと、こういうことになるのである。

朝からTシャツで過ごしていたら、昼過ぎには身体が冷えてしまった。長袖に着替えても、まだ少し肌寒く感じるので、味噌汁をつくって飲んだ。時期的にはもはや暖房など不要なのだが、調整器を最大に回したら、低温ながら温水が回るのがわかった。6月に暖房が必要になるなんて、まるで北海道のようだ。この先、一週間も太陽が出る時間はかなり少ないらしい。

雨の降り方も日本とは違って、ここ数週間は、にわか雨が何度となくやって来るのだ。雨の様子を示すレーダーからの情報を見ると、ドイツ国内にまるで斑点のように、無数の雨雲が散らばっているのがわかる。日本だと、低気圧と一緒に大きな雨雲が一度に移動して行くことが多いが、最近のドイツの天気は雨のちまた雨のような感じだ。でも、今日は午後からまとまった長雨になった。

前にも書いたかもしれないが、雨というのは不思議なもので、作業に集中させてくれる効果があるような気がする。お陰で、いろいろなことがはかどった。雨音を聞くと気分が落ち着くのだろう。晴れの日も良いけれど、雨という地球の恵みに感謝しながら作業するというのも悪くないものである。ただ、この天気が7月も続くとしたら、かなり憂鬱になる。夏らしい暑い日は、はたして戻って来るのだろうか。

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