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還流独歩

ウッドデッキで四苦八苦 2011.06.25

今週に入ってから、今年3月に竣工した住宅のウッドデッキの図面を描き始めた。建築主から、ずっと依頼されていたのだが、まとまった時間がなかなか取れなかったからだ。図面というのは、一旦、描き始めると、他の作業と平行して行なうというのは意外と難しい。平面図が1枚と、立面図が3枚のわずか4枚だけだから、一日に数時間と決めて図面を描くという方法もあるとは思うのだが、どうもそう簡単には行かないのだ。

ウッドデッキだからといって侮ってはいけない。いろいろなサイトを見ると実に多様である。日曜大工でできる範囲のものもあれば、パーゴラのように大掛かりなのもある。規格品を買って来て、自分でつくる分にはどうにでもなるのかもしれないが、建設会社に見積を依頼し、施工までお願いするとなると、それなりの図面が求められる。あまりこだわるつもりはないのだが、難しい課題も含まれているので、悩みながらの作図となる。

通常の平置型のウッドデッキであれば、ほどよいスケッチでもあれば十分かもしれない。でも今回は、大きな要望が二つある。一つ目はウッドデッキの周囲に自転車を置ける場所を確保すること。そしてもう一つは、日除けを付けられるようにしたいというものである。自転車置き場付きウッドデッキなど、おそらく世界初ではないかと思いながら、試行錯誤が続く。日除けも、どのようにすべきなのか悩む。

画面を見て、頭だけで考えていても先に進まないので、簡単なスケッチを描き、手を動かしながら検討を続ける。CADで図面を描く時間も長いし、考えている時間も決して短くはない。自転車置き場の方は、なんとか解決できそうだが、問題は日除けの方だ。木製の丸い棒を四隅に立てられるようにして、その先端に日除けのようなものを縛り付ける方法が、機能的にも一番簡単で、予算も抑えられると思うので、その方向で検討することにした。

今日も朝から図面に向かうものの、自分でも、どうも納得がいかない。その合間に書類づくりをして、メールを書いていたら、もう夕方である。本格的な夏が、もうすぐそこまで来ているから、それに間に合うようにしなければならない。こういうことは、数日、寝かせておいて、新鮮な頭で見直せば何か良い考えが浮かぶということでもないし、かといって、ずっと悩んでいても解決するものでもない、実に中途半端な状況だ。

他にもやらなければならないことがたくさんあるから、ウッドデッキで悩むのは実にじれったい。ともかく、この週末に、何か方向性を見い出したいと思うのである。

加筆訂正:2011年6月26日(日)/7月14日(木)

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