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ドイツの物価 その1 2011.07.09

一昨日のことになるが、いつものように早朝水泳を終えて、朝8時過ぎに近くのスーパーへ買い物に立寄った。この時間は客も少なく、店内は空いているし、当然のことながら、出たての野菜も豊富に並べられている。夕方に行くと、人も多いし、売り切れの品も増えてくるので、朝一番で買物に行くのが望ましいのである。他にも、機械を使って店内の床掃除をしているので、それが妙に清々しかったりもする。

ところで、時折ドイツの物価について訊かれるので、恥ずかしながら、今日、購入したものを列記してみる。知らない人がいるかもしれないので、念のために触れておくと、1ユーロは100セントである。95セントであれば、0.95ユーロということになる。わかりやすくするために、セントは使わず、すべてユーロ/€で示すことにする。「/」のあとは日本円に換算した金額で、1ユーロを120円とした。

▼本日の買物
・自然飼育卵10個:1.59 € / 190 円
・牛乳1ℓ:0.55 € / 66 円
・トマト1kg:0.95 € / 114 円
・モッツァレラチーズ 125g:0.55 € / 66 円
・レタス 1個:0.49 € / 59 円
・細ネギ束:0.25 € / 30 円
・ビオヨーグルト:0.39 € / 47 円
・豆腐ボロネーゼソース:1.79 € / 215 円
・サラダ用粉末ソース5個入り:0.35 € / 42 円
・紅茶25袋入り:0.89 € / 107 円

日本円に直した額を見直してみて、改めてその安さに愕然とする。一番高いのは、豆腐を使った菜食主義のボロネーゼソースが220円程度で、次は卵10個が190円である。でも、牛乳は1リットルで70円もしないし、モッツァレラチーズも同額だ。ヨーグルトが50円弱で、レタスが59円。小さな細ネギの束が30円。紅茶も一箱が100円強である。いくつか買ったものがあるが、合計で9.97ユーロだった。1200円弱である。

いまは夏だから、トマトやレタスなど、野菜の値段が最も安くなる時期とはいえ、それにしても安過ぎはしないかとさえ思う。特に乳製品の安さは日本の半分以下だろう。特にチーズ系はもっと安いと思うし、これだけのものを逆に日本で買うと、少なくとも2倍、あるいは3倍くらいするのではないだろうか。千円札が2、3枚くらいあっても、おつりが少ししか返って来ない気がするのである。

それでも、ユーロになってからは値上がりが続いたから、10年くらい前に比べたら、おそらく1.5倍か、2倍近くになっているはずである。そこで古いノートに貼付けてあった10年前のスーパーのレシートを見たら、牛乳1リットルが、0.99マルクだった。ユーロに換算すると0.50ユーロである。いまは0.55ユーロとか、高いのでも0.8ユーロくらいだから、食料品の値段が倍になっているということではなさそうだ。

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