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速く泳ぐための秘訣 2011.08.28

ほぼ一年前の2010年9月、「驚愕の29分27秒」という標題とともに、1,500mを泳ぐのに目標の30分を切ったことを書いた。それから、ほぼ一年が過ぎ、さらに速く泳げるようになったかというと実は逆で、なぜだか遅くなってしまった。いまは1,500mを泳ぎ切るのに約31分を要している。その理由はわからない。ただ、簡単に言えば、無駄な動きが多くなったのと、いまひとつ水に乗れていないからなのだろう。

これまで何度も書いて来たように、水泳というのは、力を入れて激しく泳ぐことが、必ずしも速さにつながるわけではないという不思議な面を持っている。水を的確に捉え、素早く押し流しつつ、水の抵抗を最小限に抑えながら身体を前に進めることができれば、それが一番、無駄のない効率的な泳ぎだといえる。でもそれを会得するのは、それほど簡単ではない。たやすくできるのであれば、多くの人が競泳選手になっているだろう。

クロールの場合、伸ばす腕と身体の後ろに伸ばす腕だけでなく、肩の動きが泳ぐ速さに大きく関係しているらしい。これは専門用語では「ローリング」と呼ばれている。これも実際にやってみると意外に難しい。腕を大きく前に伸ばし、太ももの脇までしっかりかき切ることが必要だ。二本での歩行を無意識に行なっているように、二つの腕でも無駄なく水をかけば良いだけのことなのだが、そこには肩の動きも加わるから、基本を抑えるのは容易ではない。

あとは蹴りも重要になってくる。調べてみると、足の動きには、6蹴り、4蹴り、2蹴りがあって、それぞれ6ビートキック、4ビートキック、2ビートキックと呼ばれている。6蹴りは、つねに足を動かすことになる。2蹴りの場合は、足が平行になっている時間があり、水に入れた腕を伸ばすのと同時に、反対側の足を動かすというのが基本動作のようだ。大腿筋のような大きな筋肉を動かすには、より多くの酸素が必要になるので、長く泳ぐには2蹴りが良いらしい。

おそらく、このローリングと足の動きをもう少し何とかすれば、おそらく30分を再び切ることができると思うのだが、そのコツがどうしてもつかめない。クロールの泳ぎ方については、日本水泳連盟が動画を公開しているので、その動きを参考にしてはいるのだが、見るのと実際に泳ぐのとは違う。おそらく個人的な助言をもらい、徹底して部分練習を行なうなりしないと速くならない気がするのだが、そんな機会を得るのは難しい。

ともかく足の動きに気をつけて、再び30分を切ることを当面の目標にしよう。

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