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日曜水泳と書類づくり 2011.09.04

日曜の朝、早朝水泳に出かける。あまり人気のない、朝のこの時間帯に出かけるのは気持が良い。今日はいつも行くプールが大会か何かの行事で夕方まで使えないので、月島の方まで足を延ばす。途中の中央区湊のあたりには、背の高い新築の集合住宅の陰に、江戸時代かと思わせるような古い建物も残っている。この「ちぐはぐ感」というのは、まさに東京だろう。誰も使っていない錆び付いた二段式の駐車場や、不思議な空き地も見受けられる。この周辺は、地下鉄の駅からある程度の距離があるから、集合住宅などを建てる土地としては魅力がないのだろうか。

日曜の朝だというのに、すでに10人が開館を待っている。ここに来るのは久しぶりだ。利用させてもらっておいて失礼だが、いつも行くプールよりも遠いのと、コースが行きと帰りの一方通行に別れていて、端に来ると隣りのコースに移らなければならないのが非常に面倒で煩わしいのだ。確か前にも書いたが、同じコースの左側を遅い人が泳いでいると、右から抜かして、その人の前に入り、そして端でさらに左隣りのコースに入るという二段回の横移動が必要になる。

遅い人は、進行方向に向かって同じコースの右側を泳いでほしいのだが、どうもそうはいかないのである。だからとても疲れるし、周りの人にもより配慮しながら泳ぐので、ここに来ると毎回のごとく何回泳いだかを忘れてしまう。今日も5往復もしないうちに、どれくらい泳いだのかわからなくなった。コースの端まで泳ぐと、そこで立ち止る人と、隣りのコースに横移動する人、隣りのコースから泳ぎ出す人が絡み合って、とても疲れてしまう。

そんな状態の中、ものすごく奇麗に泳ぐ小学生の女の子がいた。しかも平泳ぎなのに私を簡単に抜いて行く。そういうときは私は、自分が言っているようにしっかりとコースの右側を泳いで、左から抜いてもらうようにする。それはともかく、その子はバタフライもできる。泳ぎながら観察してみると、息継ぎは二回かいて一回で、流れるような無駄のない身体の動きをしている。私からみたら完璧な泳ぎだ。これくらい奇麗に泳ぎたいものである。

帰って来て、書類や手紙の整理をしたりしているうちに昼になった。午後は書類づくりに時間を充てることにする。何週間か前に始めた作業なのだが、時間の関係もあって、どうもしてもその先が進まず、しばらく放っておいたのだが、締切も近くなって来たので、本格的に取り組むことにした。こういうのは一旦始めてしまうと、結構しつこくやり続けることができるのに、恥ずかしながら、最初の取りかかりができないものである。

午後1時から始めた書類づくりは、結局、夜8時までかかった。気がつけば7時間も書き続けいている。もちろん、集中力はそれほど長続きなどしないから、途中で休憩はするが、それでも今日は妙にしつこく続け、明日の月曜の午後に行なおうと思っていた分まで、ほぼ書き終えてしまうことができた。自分でも意外である。やればできるものなのだ。これで明日の午後は、半日早く図面づくりに取りかれそうだ。実に素晴らしい。

こういった作業を週末に終わらせることができると、月曜の憂鬱さというものがなくなるものだ。これはまさに早朝水泳のお陰だろう。泳いだあとは頭の働き方が明らかに違うのである。この調子で9月も乗り切ろう。

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