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還流独歩

予想外の値上げ 2011.10.17

いつものようにヴァッシュザローン(コインランドリー)に行ったら、角の20番機が空いていたので、そこに洗濯物を入れた。10時前までは1.90ユーだから、おつりに20セント硬貨をもらおうとして、2.10ユーロを投入した。そして20番のボタンを押した。でも動かない。おつりも返ってこない。

これはきっと壊れているのだろうと思い、仕方なく洗濯物を全部取り出して、二つ隣りの18号機に移し替えた。ドラム式の洗濯機は、洗剤を入れる引出しがあるので、そこに入れてしまった洗剤を、洗剤入れとして使っている紅茶箱の蓋ですくって、そして18号機に入れ直した。

そんな面倒な作業をしているときに女性が一人入って来て、これから支払おうとしている。ドイツのヴァッシュザローンは、お金を入れる大きな盤があって、洗濯機に書いてある番号と同じ番号を押すと、赤いランプが点灯し、本体のスイッチで稼働できる仕組みになっている。

洗濯物を入れ替えながら、私はその女性に「 お金は入れてたのだけれど、洗濯機が動かないので少し待って欲しい」と伝えた。私の2.10ユーロが入ったままだからだ。その彼女は「2.50ユーロじゃないの」というようなことを言う。私が「10時までは1.90だよ」と言っても何だか腑に落ちなさそうな顔をしている。

周囲の洗濯機の音がうるさくて、良く聞こえなかったのだが、「10時まで、あと5分だから、もう切り替わってしまったのかも」と聞こえつつも、「2.50ユーロなのに…」と言っているようにも聞こえた。私は仕方なく、40セントを加えて、10時からの料金である2.50ユーロにした。

そこで何気に横に貼ってある料金表を見たら、何のことはない、いつの間にか値上がりしていたのだ。いままで、10時まで1.90ユーロだったのが、2.50ユーロになり、10時からは3.0ユーロになっている。何ていうことだ。これで、洗濯機が回らないのも、女性が言っていたこともすべてが理解できた。

こういう予想外の値上げは止めてもらいたいものである。

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