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還流独歩

優先順位 2011.10.18

物事には優先順位というものがある。締切がある仕事と、締切がない作業だと、必然的に締切がある仕事に取りかかることが多くなり、締切前には、それにかかり切りになってしまうことは良くあることだ。それが恒常的になると、締切のない作業は、つねに後回しになって行き、いつの間にか、優先順位表からも脱落し、最後には、いつかやろうと思っていたのにもかかわらず、頭から消え去ってしまうことにもなりかねない。

それから、報酬を頂いている仕事と、報酬は見込めないけれど、いろいろな経緯から、受けておくべき仕事があると、比重が高くなるのは、当然のごとく報酬のある方だ。あるいは、多くの報酬が期待される仕事には費やす時間は増えるが、報酬の少ない仕事だと、それに割く時間は限られて来る。だからといって、報酬額が低い仕事の手を抜くわけにはいかない。この辺は難しいところだ。

その一方で、頂く額が多い仕事は、ときに複雑で難しい課題を解決しなければならないことも多く、逆に報酬が少ない作業の方が楽で楽しかったりもするから、そちらを優先してしまうという逆転現象が起きたりする。毎日の仕事とか作業というのは、これらが入り乱れて動いているのだろう。でも結局は、難しい仕事を先に終わらせて行くべきのではないかと思うのだが、安易な方を先に片付けてしまったりするのである。

そんなことを考えてしまうのは、原稿の締切が迫って来ているからだろうか。

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