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名刺の整理 その1 2011.12.15

禁断であった名刺の整理をついに始めた。それに加えて、PCの中の住所録を見直すという気が遠くなる作業も平行して行なうことにした。名刺の数が、例えば500枚程度な気軽に始められると思うのだが、少なくとも2,000枚以上はあるから、整理を始めるには、それなりの気持の準備が必要になる。

名刺の枚数をむやみに競うわけではないが、例えば政治家とか、大企業の上層部の人なら、何万枚もあるだろう。それに比べれば、遥かに少ないわけだから普段からこまめに整理をしてくれば良かっただけの話なのだが、これまで手を付けなかったのは、単に自分への甘えに過ぎない。

私の場合、頂いた名刺は専用の名刺箱に時系列に入れてある。以前にも書いたが、時間順で並べてあると、どこで、どのような状況でお会いしたか、なぜか意外と想い出しやすいのである。それでも、どこでどのような状況でお会いしたのかわからない人が必ずいる。名刺に書き込んでおけば良いのに、それをしないと、こうなるのである。

何百枚という名刺を見直し、その情報を磁気媒体に入れ込んで行く。すでにほとんどの方のメールアドレスと所属だけは入力してあるのだが、住所などは書き込んでいない人が大半だ。それでもやはり、誰なのか想い出せない人が結構いる。どんな人なのかわからない。そんな名刺を保存しておいて意味があるのかと自分に問いかける。

お互いに顔を合わせて挨拶をさせて頂いたのだが、いまになって想い出せない人と、はたしてこれから連絡を取ることなどあろうか。いや、絶対にないとは言い切れないけれど、まずないだろう。そういった方々には本当に失礼なのだが、その人の名刺を持っている意味がないし、おそらく私の名刺も同じ状況になっているのだろう。

ここ数年、継続的に電子メールや電話で連絡を取り合うような関係がある方の名刺も同じだ。住所録にも情報は入っている。そんな方の名刺を持っていても、これまた意味がないと思う。磁気媒体は、いつ消えてなくなるかもわからないから、紙媒体の名刺を保存しておくことは大切思えるが、それ以外に、一体、いつ見直すのだろう。

頂いた名刺は、その場で日付を入れるか、あるいは後で日付を必ず書き込むようにし、そしてメールアドレスなどの情報を磁気媒体に保存させてから名刺箱に入れている。これはあくまでも私の経験だが、そのような保管状態になってしまった名刺を、後から探すということは、年に数回もない。いや、もしかしたら一回もないような気がする。

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