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新春水泳 その4 2012.01.04

元日から始まった水泳行脚も四日目である。話題的にはすでに飽きられていると思うが、今日でお終いにしたいと思うので、もう少し、お付き合い頂ければ幸いである。

本日の目的地は「江東区スポーツ会館」である。毎度のごとく、その名称に関して個人的見解を述べているが、「スポーツ会館」という名前は、一般の人にとってどう受け止められているのかが気にかかる。「スポーツセンター」でもなければ、「スポーツホール」でもない。「総合運動場」でもないし「江東区民プール」というわけでもない。

プール以外の施設もあるから、そういう名称になるのは理解できるのだが、何だか微妙にわかりずらいような気がするのである。プールがあるなら、プールらしい名称を掲げてほしいのだ。「江東区スポーツ会館」だけだと、プールがあるのかどうかさえもわからない。そのあたりをなんとかしてもらいたい。

ということで、今日も関係者に対して失礼な内容から始まってしまったが、他の区のプールの名称も同様で、プールが併設されているのかどうかわからないことが多い。例えば、元日に行った世田谷区立総合運動場のプールも、他の多くのスポーツ施設の中の一つとしてプールがあるだけなので、「砧区民プール」などというわかりやすい名称はついていない。

そんなことはどうでも良いと仰る方がほとんどだと思うのだが、プールを検索するときに意外と苦労するのである。そこで、いろいろと調べてみたら、東京の市民プールをまとめたサイトがあることがわかった。これは実に便利だが、そこに掲載されているプールの名称を見ると、あまりにたくさんあり過ぎて、今度は頭が痛くなりそうである。

ところで肝心のプールは半蔵門線の「住吉駅」から徒歩で15分くらいのところにある。荒川と隅田川の間を流れる「小名木川」という運河のような川の脇に位置している。ここは東西に流れる「小名木川」と南北方向の運河が十字に交差しており、その上には、運河脇の4地点を結ぶ十字の橋が架かっているのが面白い。

このプールの開館時間は中途半端な9時半だということなので、その10分くらい前に着くようにした。常連が受付の人に新年の挨拶をしているところを見ると、今日が初日なのだろうか。施設的には古さが否めないが、それでも全部で6コースあり、しかも「低速」とか「中・高速」というように分けられているのである。これは特筆すべきことだ。

通常、一つのコースに、平泳ぎの人とクロールの人が入り乱れて泳ぐことも多い。平泳ぎでも速い人なら構わないのだが、クロールで泳ぐ場合、平泳ぎの人に追いついてしまう。追い越そうと思っても、前から泳いで来る人がいると躊躇してしまうし、あるいは抜いたとしても接触する恐れもあるから、こういうコース分けは大歓迎である。

泳いでいるのは、私ともう一人、中学生か高校生くらいの女性である。水中で行き交うだけなので、どんな感じの女性なのかはまではわからないが、速そうな水着を着ていて、私の泳ぎの邪魔にならないように、クロールで泳いだり、バタフライをしてみたり、平泳ぎや背泳ぎなど、4種目を全般的に練習しているようだ。

このプールも施設的には古いが、今日も緩やかに泳ぐことができて満足である。元日から始めた都内プール巡りは今日でお終いだが、週末などを利用して、いままで行ったことがないところで泳いでみようと思っている。
 
▶ 江東区スポーツ会館

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