理念 建築 略歴 連絡
文章 視察 還流独歩 大福企画
還流独歩

早朝の地下鉄 2012.01.30

朝7時に、町田での待合せに行くため、朝6時前の日比谷線に乗る。それが予想外にも混んでいて、席はいくつか空いてはいるものの、立っている人もいる。6時台の後半なら理解できる気もするのだが、まだ朝6時である。こんなにも朝早くから、これほど多くの人が仕事に行くものなのだろうか。

日比谷で千代田線に乗り換える。こちらも日比谷線と同じよう混み具合で、空席はまばらに見つかる程度で、立ったままの人も見かける。時間は6時台に入ったが、昼間よりも人が多いのではないかとさえ思えて来る。東京は世界にも名だたる大都会だから、早朝でも座れないくらいの混雑というのはあたり前なのだ。

終点の代々木上原で小田急線に乗り換える。小田原行きの急行が来たが、これもまた微妙に人が多く、日比谷線や千代田線よりも乗客が多いのだ。都心へ向かう上り電車なら理解できるか、なぜに下りでもこれほどまでに混むのだろうか。小田急線の沿線には人がたくさん住んでいるとはいえ、朝6時半の混み具合にはまったく思えない。

幸いにも、どの区間でも、空いている席に座ることができたが、寝ている人の隣りに入り込むのは少し気も引けた。眠らぬ巨大都市である東京には、深夜にも営業をしている店舗も多いから、もしかしたら、早朝から仕事に向かう人たちではなく、夜の仕事を終えて帰る人たちもたくさん含まれているのかもしれない。

爽やかに晴れ渡る青空と、疲れた表情をして朝から眠っている人を見ながら、ふと、そんなことに思いを巡らせてしまった。今日はこれから諏訪へ日帰りである。

« »