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還流独歩

冬本番で北海道 2012.02.12

昨日の夕方、18時ちょうどの便で千歳に飛ぶ。もう少し早めの時間にしようかと思ったが、東京で済ませたいことがたくさん残っているので、遅めの便を予約した。そういえば、昨日は祝日だった。でも、土曜日に重なっているので、あまり有難くはない感じがする。そのせいもあるのが、羽田空港も混雑しているようには見えなかった。

空席がかなり目立つ飛行機は定刻に飛び、遅れることなく千歳空港に着いた。気温は氷点下6℃である。外に出れば確かに寒いが、飛行機の中で身体が温まっていることもあって、それほどでもない感じである。今年は、岩見沢(いわみざわ)が大雪で、何やら大変なことになっているらしい。でも、千歳空港周辺は、そんな感じはまったくない。

北海道の豪雪地帯というと、その名が真っ先に挙るのは「倶知安(くっちゃん)」であろう。隣町の「ニセコ」を含めても良いかもしれない。それと併せて大雪に見舞われるのが「岩見沢」である。札幌からわずか40kmほどしか離れていないのに、岩見沢には雪が良く降るのである。その理由は「石狩湾低気圧」と呼ばれる局地的な気候が関係している。

郷里の北に位置する栗山町(くりやまちょう)や、東に接する由仁町(ゆにちょう)は雪がそれほど降らないが、いまは岩見沢と合併してしまった旧栗沢町(くりさわちょう)のあたりまで行くと、なぜか雪が多くなるのである。道路脇に積まれた雪の高さを見ても、それが如実にわかる。

ここ十数年、雪が少なくなったと言われて来たけれど、東北の北部も大雪に見舞われているようだし、例年に比べて気温も低いようだ。かなり以前から地球の温暖化が叫ばれ、各地の氷河が後退しているといったことが指摘されているが、もしかしたら、温暖化というより、徐々に寒暖の差が大きくなっているのではないかとも考えられる。

これまで、二酸化炭素の排出のことや気候変動については、ここではほとんど触れて来なかった。その理由は、自分では具体的な証明はできないにもかかわらず、直感的で感覚的な意見を持っているからだ。それについては、誤解を受ける可能性が大いにあるから、あまり書くつもりはないけれど、いずれ自分の立場を明らかにする必要があるのではないかと、北国へ来て、そう感じてしまうのである。

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