保温の効果 その2 2012.02.14
■条件
・ 天候:曇り
・ 外気温:氷点下約7℃
・ 暖房方法:1kWの放射式温水暖房器2台を最大稼働/ただし、測定中に順次停止
■わかったこと
・ 1, 2階の室温はいずれも23℃から24℃に保たれており、上下階での温度差がほとんどない。
・ 内壁の表面温度も、21℃前後のところが多く、良質な温熱環境が実現できている。
・ 1階のトイレに入ると若干、温度が低いと感じるが、内表面温度は19℃で、食卓との温度差は極めて小さい。
・ 2階の寝室、洗面・脱衣室とも、不快な寒さはまったくなく、脱衣室の温感タイルも冷たく感じない。
・ 1階床下の表面温度が20℃弱と極めて高く、室内の均一な温熱環境に良い影響を与えていると思われる。
・大開口部のガラスの表面温度は、いずれも中央部が19℃から20℃前後だが、下部は12℃から14℃のため、その部分が結露している。
・ 暖房と適度な換気が両立する方法を引き続き検討する。
■室温測定
▽12:50
・ 1階/食卓と居間の間/高さ約1.0m: 22.8℃
・ 2階/吹抜け手摺部分/高さ約3.6m: 22.8℃
・ 上下階の温度差なし
▽13:00
・ 外気温:氷点下 6.7℃
・ 子供部屋/窓10分開放後:20.8℃
・ 外気温との温度差 27.5℃
▽13:40
・ 1階/階段脇/高さ約1.0m:23.9℃
・ 2階/勉強机/高さ約3.6m:23.9℃
・ 上下階の温度差なし
■内表面温度
内壁の表面温度については、玄関扉とその内壁が12℃前後と低いものの、それ以外の室内における外壁の内表面、床、天井は、すべてにおいて、約19℃から22℃の範囲であり、大開口部の中央の表面温度も19℃から20℃に保たれている。ただ、ガラス面の最下部では12℃から14℃となっており、この部分に結露が生じていることがわかった。これは換気量だけでなく、竣工一年目における建物の乾燥過程が関係していると思われる。