日本とドイツの○と× 2012.03.17
今日は、○の書き方と、×印の用法について考察する。
○印を書くとき、大抵の日本の人は、書き始める起点が下にあって、そこから左上がりで右回りに書くことが多いのではないだろうか。一方、ドイツの人の○の書き方は、数字の0と同じように、上を起点にして下向きに○を書く人が圧倒的多数だと決めつけても良いくらいだ。つまり、ドイツの人は、○も数字の0も、書き方はほぼ同じなのに対し、日本の人は、○と数字の0を書くときで、その書き方が異なることが多い。
次に×について考える。目の前に地図があって、現在地と目的地を示すとき、日本の人は、丸印か、あるいは点で場所示すと思う。一方、ドイツの人は×印をつけることが極めて多い。我々がいるところはここで…と言いながら、地図に×印をつけ、探しているところはこの辺ですよ…と説明しつつ、またきっちりと×印を書き込む。なぜ×なのかはわからない。ドイツ以外の欧州諸国の人たちも同じような気がするが、確かめたことはない。
ちなみに、ドイツの街中にある大きな地図の中の現在地を示す印は赤○であることが多い。それは日本も同じだろう。実に他愛もない話だが、○と×を見ると、いつもこのことを考えてしまうのである。