理念 建築 略歴 連絡
文章 視察 還流独歩 大福企画
還流独歩

設計事務所訪問と執務環境 その1 2012.04.17

午前中、デュッセルドルフにあるドイツでもかなり大きな設計事務所を訪問する。今回は、某スポーツ施設に関連する調査である。対応してくれた方とは、直接の連絡が取れないままであったが、お会いしてみると、20年ほど前に一年ほど日本に滞在していたことがあり、著名な建築家の多くと会う機会をもったという。また、専門知識を持つ方にも同席を頂き、約2時間半に亘って、非常に熱心で丁寧な対応を頂いた。

そのあと、ケルンとデュッセルドルフの中間にある街を訪れ、そこで実際にスポーツ施設の案内を受ける。ドイツといえば、何の競技かということは、おそらく想像して頂けるのではないだろうか。予想外だったのは、午前中に訪問した設計事務所の方が、午後の視察先まで同行して頂けるという。デュッセルドルフを出る前に、一緒にお昼ごはんを済ませ、現地へ向かう。

スポーツ施設の案内の方は若い女性で、建築的なことよりも概要を説明することが多いので、実際に設計を担当した方からの補足の説明が非常にわかりやすく、ためになった。設計概念だけでなく、細かなことまで、実に良く把握しているため、質問と回答が噛み合うことが多く、あくまでも私的な感想ではあるが、極めて実りある時間を頂いたように思う。心より感謝したい。

それにしても、いつも思うのだが、ドイツの設計事務所の奇麗さは一体どこから来るのだろうか。少なくとも創造的な作業をする場所であるから、整理整頓が行き届いていなければならないとはいえ、事務所内のすべてのものの整い方が素晴らしい。いや、設計事務所だけでなく、どんな会社に行っても執務空間が実に整っている。失礼な言い方になるが、日本の事務所とは比較にならないくらい片付けが行き届いている。そして、すべてが格好良いのだ。

« »