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還流独歩

冬の装い 2012.04.19

4月に入ったのに、ドイツは、まだ十分には気温が上がっていない。何週間か前に、最高気温が20℃近くまで上がったとは聞いていたが、ここ一週間は、最高気温が10℃前後の日が続いている。街を歩く人も、まだ春の装いには程遠く、日が射す昼間でも寒く感じるから、外出するときには、まだマフラーが必要なくらいである。

自転車で移動している人も、しっかりと着込んでいるし、長距離を走る人なら手袋も必要のようだ。暖房はまだ入っているし、朝の最低気温は0℃近くまで下がるから、夜になるとかなりの高温水が暖房器に流れているのがわかる。4月の天気は変わりやすく、雨が降って来たと思ったら、霰(あられ)が混じった霙(みぞれ)のような雪が屋根を強く叩き付ける。

ドイツでは、4月はどんな天気がやってきてもおかしくはないと言われている。隣国のオランダなども同じだろう。以前にも書いたが、いつだったが、イースター休暇に大雪が降ったことがあった。今年は寒い冬を越したが、それでもさすがに、もう雪は降らないだろう。でも、4月中旬だというのに、冬物を着ている人たちを見ると、春はもう少し遠いようだ。

そして、春分から一か月が過ぎ、夏時間に切り替わったから、夕方以降の日の入が極端に遅くなった。まだ暖かくはならないが、明るい日が続くようになっただけでも春が感じられる気がするのである。

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