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還流独歩

散髪と寿司 2012.05.05

気分転換に髪を切りに行った。まだ、それほど長くはなっていないのだが、髪というのは不思議なもので、もう少ししてからでも大丈夫だと思っているうちに、気になる長さに伸びてしまうものなのだ。もう、20年近くも散髪をお願いしている和田さんは、年が同じということもあって、年に何度か一緒に飲みに行く間柄である。だから、彼のところでゆっくりと髪を切ってもらうと、不思議なことに気分が穏やかになる。ここは自分にとって、極めて大切な場所なのだ。

そのあと、学生の頃にアルバイトをしていた寿司屋に顔を出す。当時は大井町線の等々力にあったが、いまのところに移って、もう8年くらいになるだろうか。これも以前に書いたが、お店の入口の脇に貼ってあった「アルバイト募集」の貼り紙を見たのは、25年も前のことである。その日から、すぐにアルバイトを始めて、それから、紆余曲折があって四半世紀が過ぎ去った。そして、ここでも緩やかな時間が過ぎて行く。

「こどもの日」とは、さほど関係がないけれど、今日は、少し昔に戻ったような気分になった。それはそれで、有難いことだと思うのである。

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