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還流独歩

物乞い その2 2012.06.09

最近では、それなりに身なりもよく見える人が、私にお金を恵んでくれと尋ねて来る。捨てられたペットボトルを探しているのか、屋外にあるごみ箱を覗き込んで回る人も決して少なくない。以前にも書いたが、ドイツでは、ペットボトルの保証金が一本が25円だから、4本集めれば100円になる。

同じように日本では、アルミニウムの空き缶を集めている人がいる。大きなリヤカーに大量のアルミ缶を載せて引いている姿は、都会の一面でもある。しかし、ドイツのように、通行人に向かって、小銭を求める姿はほとんど見かけない。個人的にも、日本でそう言われたことは一度もない気がする。

戦後、どちらの国も高度経済成長を遂げ、豊かな国の一つになった。そのなかで、いろいろな歪みが生じ、いまや格差社会とまで言われている。ドイツのことを正確には伝え切れないけれど、こんな私に小銭を恵んで欲しいと言う人たちを見かけると、何だか複雑な気持ちが沸いて来てしまうのである。

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