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還流独歩

水のアジア その1 2012.07.06

ここ数日、蒸し暑い日が続いている。調べてみたら、夜よりも昼の方が湿度が低い日もあるようだが、雨が降ると、かなり変動するのではないだろうか。その雨の降り方も、傘が手放せないときもあれば、多少濡れる程度のときもある。天気予報の降水確率を見ると、傘の絵が出ているのに「0mm」という時間帯もあったりするから、まさに梅雨の時期の何とも言えない、はっきりしない降り方なのだろう。

ところで、ここでも何度か書いたけれど、郷里の北海道に梅雨がないことは広く知られている。ただ、南部の函館あたりは、本州の梅雨前線の影響を受けるときも多いようだから、北国とはいえ、雨期がまったくないかというと、そうとは言い切れない面もあるとは思う。ただ、東京に出てきて初めて降雨の季節を体験した私は、日本は水の国なのだということを初めて知った気がする。

私が指摘するまでもなく、日本は 四季がはっきりしていて、適度な降雨がある。ときには豪雨もあるし、甚大な被害をもたらす台風などもやって来るけれども、それらがもたらしてくれる雨というのは、この国を確実に潤して来たことは間違いないだろう。そして、水が豊かな地域には文明や文化が芽生えることは歴史が証明している。それは国のような大きな規模の場合もあれば、山村といった、ごく小さな地域にも当てはまるのではないかと思う。

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