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還流独歩

梅雨明け宣言 2012.07.20

今年の梅雨は、少し涼しく感じられる日も多かったが、ここ数日は暑くなった。気がつけば、梅雨は今週の前半に明けたらしい。でも、今日はまた雨だ。気象庁は相変わらず「梅雨明けしたとみられる」というような、まどろっこしい表現を使っているが、以前のように正々堂々と「梅雨明け宣言」を主張すべきだと私は思う。「…したとみられる」などと言われると、梅雨は明けたのに、聞かされる側の気持ちは全然晴れない気がするのだ。何よりも潔ぎ良さが感じられない。

その年によって天候は大きく変化するものだ。冷夏もあれば猛暑もある。そんなことは、誰しもが知っていることなのだから、一旦「梅雨明け宣言」したのなら、すっきりしない天気がいくら続こうとも、その決定を貫けば良いと思う。でも、そう思うのは私だけであって、世の中にはいろいろな人がいるから、「梅雨が明けたのに、まだ雨が降るとは、気象庁の予報は甚だなっとらん!」と立腹する人も中にはいるのかもしれない。

その宣言が、その後の天候とはそぐわない面があったとしても、大きな実害を被る人がはたしているのかは疑問だ。梅雨が明けたかどうかの決定一つで、その年の売上に大きな差が出るようなことがあるのだろうか。いや、もしかしたら、家電製品の中でも季節商品と呼ばれるものは、梅雨明けと、その前では、大きく異なることも、まったくないとはいえないようにも思うが、例えばエアコンの売上などは、梅雨明け宣言とはおそらく関係なく、その年の夏が暑いかどうかに左右されると思う。

ともかく、「梅雨明したとみられる」ということだから、「これから本格的な夏が始まるとみられる」ということにしておこう。

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