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還流独歩

横浜と神戸とハンブルク その1 2012.07.30

先日、打合せのため、横浜へ向かった。今月初めに、恩師の宿谷先生のお祝いの会で「馬車道」へ行ったが、今日は「みなとみらい」である。横浜が開港して150年を迎えたけれど、良く言われるように、この街には、確かに異国情緒を感じさせる雰囲気が、どこかしら残っていると思う。垢抜けているというと少し褒め過ぎな気がするが、何となく洗練された感じを受ける。

同じような感覚を得る街を他にも挙げるとすれば、神戸だろうか。同じ港町だし、海外とのつながりも多かったと思われるから、似たような雰囲気を持っていると言ってよいのかもしれない。ただ、私は神戸のことを良く知っているわけではないので、単にそう感じるだけで、実は住んでいる人は、そうは思っていないなどということもありそうだ。でも、多くの人が神戸という街に対して、誇りを持っているのではないだろうか。

ところで、ドイツの港町というと、真っ先に思い浮かぶのは「ハンブルク」であろう。でも、ドイツといえば、多くの人が「ミュンヘン」の名を真っ先に挙げるに違いない。南ドイツの130万人都市は、それほどにまで有名になってしまっているし、ミュンヘンがドイツのすべてだと勘違いしている人も大いはずだ。確かにミュンヘンは魅力的な街には違いないが、ミュンヘンだけがドイツではないのである。

話は逸れてしまうが、一般の人が思い出せるドイツの他の大都市というのは「ベルリン」だろうか。人口が400万人弱の首都とはいえ、それでもミュンヘンに比べたら、知名度は意外と低いかもしれない。しかも、日本の人が団体で観光で行く街ではないようだ。その歴史は古いが、歴史的な街並が残っているわけではないし、いまや、どちらかというと政治の街と思われていなくもない。

話をドイツの港町に戻せば、例えば、ドイツ最北部の「フレンスブルグ」や「キール」、あるいは「ロストック」、「ブレーマーハーフェン」、「クックスハーフェン」などという地名を挙げられる人は、かなりのドイツ通に違いない。ドイツの人で知らないという人はいないと思うけれど、日本の人にとっては、初めて耳にする街かもしれない。ちなみに、私は「ロストック」と「クックスハーフェン」には行ったことがある。

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