洗濯とドイツ語 その2 2012.08.12
確かに、私がドイツのコインランドリーにいて、知らない人から急に日本語で話しかけられたら、最初は身構えてしまうかもしれない。それと同じような状況だろうか。一緒にいる女性も、私がドイツ語を話すのを聞いて、一瞬「どうして?」というような反応であった。これが街中であれば、反応は少し違っていたと思うが、ドイツ人は意外と気さくな人が多いから、私は洗濯物を取出しつつ、彼らは乾燥機に入れながら、ほんの少しだけ立ち話をした。
二人とも学生で、ゲルゼンキルヒェンにある大学に通っており、ちょうど夏休みの時期に日本へ旅行に来たという。2週間くらいの予定かと思ったら、5週間半も滞在するらしい。学生ならではの長期旅行だ。2週間ほど前に、大阪方面に着着き、京都、神戸に足を延ばしてから東京に来たのだそうだ。これから先、どこをどのように旅行するかまでは訊かなかったが、9月上旬過ぎまで、日本を見て回るという。
彼らにとって、急にドイツ語で話しかけられて戸惑ったかもしれないが、私にとっては、ほんの束の間の貴重な体験をさせてもらった。今日から夏期休暇に入るので、都心は静かになることを伝えつつ、簡単に挨拶をして彼らと別れた。そういえば、日本のことを、とても気に入ったというようなことを言っていた。その印象がこれからも崩れることなく、体調に気をつけて、有意義な時間を過ごしてもらいたいと願っている。どうぞ、お気をつけて!