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還流独歩

師走北帰行 2012.12.22

今年最後の連休初日、羽田空港を19時に発つ便で千歳に向かう。年末から年始にかけて帰省しようかと思ったが、あたり前のごとく、札幌行きの飛行機は、ほとんど満席で、大晦日ならまだ予約は可能である。逆に東京への戻りは、元旦には空席があるものの、二日になると一気に混んで来る。新年になる直前に郷里に着いて、二泊くらいで東京に戻るというのでは落ち着かない。同じ慌ただしい状況なら、今回の三連休に移動した方が良いと勝手に考えた。

満席に近い飛行機は定刻に駐機場を離れ、多少の揺れを受けつつも、千歳空港には時間通りに到着した。まさに電車並みである。気温は氷点下5℃。機内から出る人も出迎える人も完全に冬の装いである。そういえば、隣りに座っていた男性は、着陸前から厚手のコートを着て、襟巻きと手袋をして、しかも帽子までかぶっていた。仕舞には、額まで隠れそうな長いえりを立てて、顔まで塞いでいた。

電車やバスに乗るには暑過ぎる格好だろうし、車での移動にしても、完全防備過ぎるのではないかと思うのだが、要らぬお節介である。外に出ると寒い。東京の寒さとは明らかに違う。すでに何度か雪が降ったとのことで、路面は圧雪状態だが、滑りやすい状況ではないようだ。気温はさらに下がって、氷点下10℃くらいである。その中を暖かい車で移動できるというのは、実に有難いことである。

これから寒気がやって来て、冷え込みはさらに厳しくなるという。北国の冬はもう始まっている。

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