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還流独歩

シバレル祖国 2012.12.26

24日(月)の昼前の便で東京に戻る。

寒波が流れ込んでいる影響で、全国的に冷え込んできたようだ。郷里の風除室に吊るしてある温度計は氷点下10℃を示しているから、外はもっと低いだろう。千歳空港へ向かうとき、車に表示されている外気温は氷点下17℃だった。富良野では、氷点下25℃を記録したらしい。

空港に着いたとき、久しぶりにダイヤモンドダストを見た。確かにシバレている。離れて久しい祖国の北海道にも本格的な冬がやって来たが、今年は例年以上に寒くなりそうだ。小学生のときには、毎日、氷点下20℃近い中を、元気に通学していたし、それがあたり前だった。いや、それは帯広や旭川といった極寒の地ではいまも変わらないだろう。

一年のうちの半分を雪に閉ざされる郷里に生きる北海道の人を私は誇りに思う。その一方で、郷里を離れて暮らしていることに対する微妙な罪悪感と言えば良いのだろうか、そんな気持がいまも心の片隅にある。雪に埋もれている郷里から東京に戻ると、何だかそんなことを感じてしまうのである。

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