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還流独歩

巳年初飛行 その1 2013.01.11

夕べ、日付が変わったあとに就寝し、午前3時に起床。多少は寝たものの、いつものように、ほぼ仮眠状態である。起きても覚醒状態が続いているような感覚だ。これから寒いドイツへ移動するのだが、今日の東京は冷え込んでいるし、空港に行けば逆に暖かい。荷物を抱えているので、いつも暑くなる。飛行機は乾燥しているとはいえ、それほど不快な温度ではない。そんな状況になることには慣れてはいるものの、何を着て行けば良いのか考えつつ、片付いていない机を整頓しながら、衣類をまとめた。できることなら、出発前日にすべての準備を終わらせ、しかも、ゆったりとした気分で翌日を迎えたいと思うのだが、そんなことは一度も実現したことがない。

午前5時半。真っ暗な中を歩いて日本橋へ向かう。地下鉄はすでに動き始めているらしく、こんな時間にもかかわらず、歩いている人がいる。成田空港行きの直通電車は定刻にやって来た。最前方の車両には大きな荷物を持った人が数人いるが、この時間だとさすがに空席が目立つ。地下から地上に出て、停車駅に着いたときに扉が開くと異常に寒い。座席暖房は入ってはいるものの、いくつかの駅に止らず快速運転区間に入ったら、乗降口付近の隙間から入り込んで来ると思われる冷えきった外気が足下をすり抜けて行く。少し離れた席にいる男性は足をさすっているし、襟元を何度も締め直している人もいる。筋向かいの女性は手を摺り合わせているから、皆、寒いのだろう。私も同じである。

成田空港への電車は遅れることもなく、時間通りに空港に到着した。まだ朝7時過ぎだというのに、出発待ちの人たちがかなりいる。でも、搭乗手続きの窓口には、まだ誰もいない。出発の3時間前に開くらしい。少し待っていると係の女性が何人かやって来て、手続きをしてくれた。いつものように、荷物をフランクフルト空港内で受取れるようにお願いし、席も隣りが空いているところを探してもらった。予約してあった席も隣りが空いていることはわかっていたが、我が侭を言って、4列すべてが空席のところにしてもらった。おそらく誰かが来るとは思うが、4列すべてを使って、快適な睡眠が得られることを期待しよう。

フランクフルト行きのA380は、8割りくらいの混みようだろうか。4列すべてを独り占めにしたいと思ったが、あいにく通路の反対側に男性がやって来た。多少、残念ではあるが、致し方ない。そのあと睡魔が急に襲って来て、気がついたら飛行機は、いつの間にか離陸し、巡航状態に入っていた。飛行機の座席に座ると安心してしまうのか、最近は飛び立つ前に眠ってしまうことが多くなったように思う。飛行機は千歳空港の真上を通過し、そこから日本海に入って順調に飛び続けた。溜っている写真の整理をし、いま設計協力を行なっている物件の簡易な換気計算を確認し、明日からの作業を書き出し、持って来た資料に目を通していると、飛行機の中の時間はすぐに過ぎて行く。

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